まいども!かにおるです!
2019年11月はとにかく仕事で忙しかった。1年でもっとも忙しい1ヶ月かもしれない。
仕事は好きだけど、ちょっと負担が多くなる傾向があった。
精神的に辛かったのだが弱音を吐けない。
仕事が増えるということは「信頼されている証」だと自己暗示をかけて、弱音をグッとこらえながら耐えた1ヶ月であった。
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ストレス発散のためになぜかCDを買いたくなる
遅くなりがちな残業を切り上げて、帰宅途中になんとなくタワーレコードに入ってしまった。
なぜタワレコに行きたくなったのかわからないが、衝動的にとしか言いようがない。
ストレス発散のためなのか、急にCDを買いたくなってしまった。
誰それのCDを買いたいとかじゃなく、CDを買うという行為をしたくなった。
最近はめっきりCDも買わなくなった。物が増えるし、YouTubeもストリーミングサービスもあるからね。でもなんか久しぶりにCDを買いたくなったのよ。
でも何を買いたいのかわからないので、最近のCDショップ事情を観察しようと店内をうろついてみる。
店に足を運ぶ理由や動機を作らないと集客は難しい時代
CDは売れてないっていうニュースを良く聞くから、客が少ないのかと思っていたけど意外とにぎわっていた。
ワイの知らないマイナーなアイドルのイベントが開催されていて、それ目当ての客が結構いたからかもしれない。
イベントを開催して客に対して店に足を運ぶ理由や動機を作らないと、店舗への集客は難しい時代なのかもしれない。
だけど、いつの時代も人は「臨場感」を欲する。臨場感は人間の記憶形成には重要だから。
その点はマーケターとして色々とトライしてみたいワイにとっても参考になる。やはりワイも臨場感を欲する人間だから。
そんな光景を横目に見ながら店内をウロついていると、店内で流れている曲が強烈に耳に入ってきた。
それがシティーハンターのサントラだった。
現在地を確認するものさしがシティーハンター
なんでシティーハンターのサントラが店内で流れているのか?
絶対におっさんホイホイを狙っていとしか思えない。その偶然にグッと来てしまった。
新作映画も公開されていたので、そのサントラCDのプロモーションも兼ねて店内で流していたのかもしれない。
シティーハンターを見ていた当時を思い出して、急に懐古趣味になってしまった。
一瞬にしてが欲しくなりアニソンコーナーに一直線
ワイはあの当時の記憶や空気感が好きなので、あえて新作映画を観に行こうとはしなかった。
いつか観るタイミングは来るかもしれないが、主演声優が年齢を重ねているので、声に老いを感じてしまいアニメを観ても、経年という現実に引き戻されてしまうから、という切ない理由もある。
そんな余談は置いといて、アニソンコーナーでシティーハンターのCDを物色する。
当時の思い出に浸りたい感情でいっぱいになっていたワイは、あえて最新のサントラやリマスター版を選ばずに古めのCDを物色する。
手にとったのが「dramatic master 」
「dramatic master 」は実験作でもありマスターピース
なんの情報も入れずに、古めかしいジャケットに惹かれて買ったテーマソング集のCDだが、実はコンセプトアルバム的な構成になっている。
ドラマから曲へのフェードイン
このCDためにわざわざ録音したドラマパートは1、冴羽獠と各キャラクターとの関係性を描いていて、ボイスドラマの最中から曲へフェードインしていく構成になっている。
これはアニメと同じ演出で、アニメもドラマパート最中で曲が始まり、エンディングへとフェードインしていく。
その4本のミニドラマは以下を描いている。
- 好敵【海坊主】→ エンジェル・ナイト ~天使のいる場所~(PSY・S)
- 友情【槇村秀幸】→ スーパー・ガール (岡村靖幸)
- 色恋【野上冴子】→ ミスター・プライヴェート・アイ(大滝裕子)
- 信頼【槇村香】→ ゲット・ワイルド(TM NETWORK)
ブックレットも手間がかかっている
また、このCD自体が今から30年前の1989年にリリースされたものであるから、ブックレットも時代を感じさせる。
ブックデザインもそれなりに時間がかかったであろう。
当時はまだパソコンが発達していないので、今ならば簡単にできることでも難易度が高い。
デジタル全盛のいちデザイナーとしても、当時の技術に想いを馳せて敬意を表する。
ドラマパートに沿ってアニメーターにイメージイラスト
またドラマパートに沿ってアニメーターにイメージイラストを描いてもらっているし、きちんとアニメーターのクレジット入りでイラストが掲載されている。
こういう感覚はわざわざCDを買わないと気づけなかったかもしれない。
思い出に浸りつつも時間の経過をふりかえる
ジャンプ全盛期、神谷明さんも全盛期、アニメのクオリティーも全盛期。
そしてシティーハンターの世界観を彩る大人びた世界、ガキだったワイは背伸びした感覚をおぼえた珠玉のJ-POPの数々。今でも感情を揺さぶられる。
この当時のJ-POPは今聞いても古さを感じない。思い出補正がかかっていたとしても、これらの曲は時代を超えたオールタイム・ベストだと切実に思う。
これキッカケでTMNや岡村ちゃんを追いかける
シティーハンターが入り口で、それぞれのアーティストの曲を掘り下げることになる入門編としての意味もあった。
TMネットワークもそうだし、岡村ちゃんもそうだし、いまだにファンとして追い続けている。
シティーハンターがきっかけでアーティストのファンになり、結果的にアニメと曲とコンテンツの楽しみ方が2倍になる。
こういうタイアップもマーケティングとして正しかったことになる。お互いの世界観にズレがなかったのも功を奏したね。
そんなワイも毎日、新宿の高層ビル群の中で働いて、シティーハンターの世界の住人として現実を生きている。不思議なものだよね。